2008年04月26日

達人の視点 #19

第19回は"同時通訳の神様"として知られる國弘正雄さんです。
「音読は何回位すればいいのですか?」というのも、よく尋ねられる質問です。「一寸座れば一寸の仏」と道元禅師が唱えているように、1回やれば1回の効果、100回やれば100回の効果があると考えていいでしょう。「やればやるほど効果がある」わけです。ですから、その教材内容が「知的記憶」ではなく「運動記憶」になるまで練習してください。ポイントは、「わかる」ようになるだけでなく、その教材内容が「使える」ようになるまで練習することです。
國弘正雄監修『別冊宝島 英語しっかり上達!音読ドリル』宝島社

音読の学習効果については今さら私が述べるまでもないでしょう。語学において、インプットとアウトプット両方のバランスが大切だといわれます。幼児が言葉を覚えていく過程を例に考えるとわかりやすいと思いますが、子供はたくさん聞いてたくさん話します。シンプルですが、そのサイクルを飽きることなく何度も繰り返して言葉を獲得していきます。このようにインプットとアウトプットをバランス良く行い、しかも大量に繰り返すことのできる方法、それが「音読」だと思います。音読は最初の数回が「インプット」作業なのですが、回数を重ねるうちに「アウトプット」作業に変わっていく。國弘先生は、それを「知的記憶」と「運動記憶」という言葉で表現されていますが、同じことだと思います。

どんなトレーニング方法も学習者側が「なぜそれがいいのか」を意識することが大切です。「あのダイエット法を試してみたけど効果がなかった」とか「この記憶術は使えない」などと言う人がいますが、もしかすると理論の不十分な理解のために効果が現れないだけかもしれません。トレーニング方法の意味や意義を理解した上で実践するからこそ、十分な学習効果を引き出すことができるのではないでしょうか?
posted by cosa at 01:45| Comment(0) | 達人の視点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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