2009年01月24日

run

TOEICの問題集に出てきたrunの意味が気になった。以下に『新TOEICテストスーパー模試600問(アルク)』の第3回模試、Question 92-94のスクリプトを抜粋いたしました。下線部の訳は「本日会議を開いたのは、いくつかの新しいアイデアについて皆さんの意見を聞くためです」となっています。
I called this meeting today to run a few new ideas by you. Our coffee shop business has been expanding at a 20 percent annual rate for the past five years. I am not sure if we can maintain this pace of growth, so I would like to consider diversifying our business.
Considering that 20 million customers pass through our shops every day, we could possibly become a center for advertising other products such as music, new electronic products related to our customers' interests and needs. I would like everyone to think about this idea and come back to next week's meeting with your own ideas.
『新TOEICテストスーパー模試600問』アルク

英和辞典3冊と英辞郎にもあたってみましたが、適当な訳語が見当たりません。そこで英英辞典を引いてみると、次の定義が見つかりました。
12. To submit for consideration or review: ran my idea by the committee.
The American Heritage College dictionary

上記のrunに訳語を与えるとすれば、「(意見や案)を出す」といったところでしょうか。American Heritageにはコロケーションもばっちり掲載されているのに、日本の辞書はどうしたことでしょう。TOEICの問題集に出てくる程度の語義は掲載してほしいものです。
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2008年12月03日

Rube Goldberg

Rube Goldberg(複雑怪奇な、必要以上に手の込んだ)という形容詞があります。見た目でわかりますが、人名から生まれた単語。この人物は米国の漫画家で、こちらにあるような無駄に複雑な装置を一種の風刺画として描いたようです。Rube Goldbergは米語であり、英国では代わりにHeath Robinson(精巧すぎて実用にならない)を用いるそうです。この人物もまた漫画家。

さて、このRube Goldbergという語は辞書でたまたま見つけたわけですが、新聞記事のなかでも見つけることができます。以下はNew York Timesの記事で、有名デパート各社が工夫を凝らしたウィンドウ・ディスプレイについて紹介したものです。
Macy's
Every year Macy's likes to do things that have never been done before. This year is no different. Mr. Olzewski, director of windows, wanted to give his windows a touch-screen effect. One window has controls that operate a claw that can pick up balls (similar to the prize-snatching claw in an arcade game). Another allows a viewer to put a hand in a special spot to activate an ornament-making machine. "It has always been my goal to push technology," Mr. Olzewski said. "I think we are getting known for that." (Though during City Room's visit, the claw didn't seem to be working.)

The audience catches a glimpse behind the secret processes that generate holiday accouterments ― tinsel, ornaments, holiday lights, snowflakes and stars. Each window features fantastical Rube Goldberg-like machines, staffed by cartoonish creatures, that fashion the decorative elements from scratch. "My inspiration was 'Willie Wonka and the Chocolate Factory,"' Mr. Olzewski said.
New York Times[November 28, 2008]

無駄に複雑な装置のことをRube Goldberg Machineと呼びますが、NHK教育の『ピタゴラスイッチ』に登場してあまりに有名ですね。世界ではこの装置の複雑さを競い合うコンテストが開催されるようですが、私がいままで見た中で最も秀逸だと思ったのは、海外で放映されたHONDA ACCORDのコマーシャルのものです。これをご覧になれば度肝を抜かれるでしょう。YouTubeの動画はこちらからどうぞ。
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2008年09月21日

sweet FA

sweet FA(何もないこと、全くないこと)という不思議な単語があります。辞典にFAがFanny Adamsの略語であると書いてあります。この人名が入り込んだ単語が誕生した背景が知りたくなりませんか?

好奇心でウェブ上を検索してみました。そうすると、1867年英国ハンプシャー州で起こったある殺人事件が関係していることがわかりました。Fanny Adamsとはその事件で殺害された8歳の少女の名前。事件が起こった英国Hampshireの州議会が運営するサイトに"The true story of Sweet Fanny Adams"にその事件の詳細と単語誕生の経緯が書かれています。

少女の名前Fanny Adamsは、缶詰のmutton(羊肉)やstew(シチュー)を表すスラングとして使われるようになり、「無価値な物」の意味に発展していきます。それが時を経てfuck all(何もない)の婉曲語として用いられるようになったのでした。
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2008年09月01日

simon-pure

simon-pure 本物の、正真正銘の
『アンカーコズミカ英和辞典』学研

この単語を見つけたとき、「pure(純粋な)はわかるけど、simonって名前みたいだなあ」と思い調べてみると、果たしてSimon Pureとは人物名でした。ただし、実在の人物ではなく、ある劇中の登場人物で、"A Bold Stroke for a Wife"という18世紀イギリスのsatirical play(風刺劇)に出てくるようです。劇については、WikipediaのA Bold Stroke for a Wifeに詳しく書かれていますので、説明はそちらに譲ります。

simon-pure(正真正銘の)のイメージからかビールの銘柄として用いられているのを発見しました。William SimonさんがNew Yorkで*はじめたビール会社The William Simon Breweryが売り出したビール名が"Simon Pure Beer"。喜劇俳優Buster Keatonを起用した1958年のCMがYouTubeにあります。彼の晩年の頃のコマーシャル。当時The William Simon Breweryはさぞ大きな会社だったのでしょうね。

*実際は別のビール会社を買い取って後に自らの名前を冠したようです
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2008年08月31日

penとpencil

まず次の英文をご覧いただきましょう。日本が防衛庁(Japan Defense Agency)から防衛省(Ministry of Defense)へ格上げした当時のニュース記事です。
Japan's defense agency upgraded to ministry
Japan elevated its defense agency to full-fledged ministry status on Tuesday, a sign of a bolder security stance that drew a swift expression of concern from China, which suffered from Japan's past military aggression.
Reuter[Jan 9, 2007]

この記事に登場するfull-fledged(一人前の)という単語を、当時の防衛庁から防衛省への移行に関するニュースで目にした方もたくさんいらっしゃることでしょう。

このfull-fledgedは元来「羽毛(feather)が生えそろった」の意味を持ち、鳥の成長過程に見立ててできた語です。featherが成長の証となっているわけですね。そこから"Fine feathers make fine birds.(羽毛が美しければ鳥もりっぱに見える;馬子にも衣装)"ということわざも生まれています。ちなみにfull-fledgedの反意語はunfledged(未熟な)です。

日本語においても人の成熟度を鳥に喩えて表します。「巣立つ」「ひよこ」「くちばしが黄色い」などがその例と言えるでしょうか。
巣立つ 成長した子が親もとを離れて独立する。また、学校を卒業して実社会へ出る。
ひよこ まだ一人前になっていない未熟な者。幼稚な者。ひよっこ。
くちばし(嘴)が黄色い 年が若くて経験が足りない。未熟だ。>>>ひなのくちばしが黄色いことから。
『明鏡国語辞典』大修館

ところで、pen(ペン)はfeather(羽根)が元になって出来た語であることをご存じでしたか?penの語源は古フランス語のpenne(羽根)からきています。このイメージ。quill penの訳語「羽根ペン」は重言と言えなくもないですかね。パスタの種類でペンネ(penne)がありますが、羽根の形状から名付けられたことは言うまでもありません。

このpen(ペン)と対照をなすのはpencil(鉛筆)。pencilの語源はpenとは全く無関係。その昔pencilとはラクダの毛からできたpaintbrush(ペイントブラシ)のことでした。後にlead(鉛)のpencilが生まれたというわけです。そう考えると日本語の訳語は見事に本質をとらえていて見事ですね。ちなみにpencilはラテン語peniculus(筆)に由来します。英国の細菌学者Alexander Flemingによって発見された世界初の抗生物質penicillin(ペニシリン)も元を辿れば同語源。アオカビの学名"Penicillium notatum"から名付けられたわけですが、アオカビの形状は「筆状体(penicillus)」と呼ばれ、筆のような形をしていることからそのように命名されています。

pen(ペン)は鳥の羽毛、pencil(鉛筆)がラクダの毛と、いずれも動物の「毛」から生まれている語だというのが対照的で面白いなと思いました。
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2008年08月30日

yada

冗談のような英単語yadaは名詞で「くだらない話」、副詞としてand so onと同じく「…などなど」という意味を持ちます。英和辞典には"yada yada yada(またはyadda yadda yadda)"の形で掲載されていますが、最初はもしかして日本語から生まれた単語じゃないだろうかと疑いました。しかし実際には英国の方言から出来た語であると英英辞典で説明されていました。
yada
Etymology: alteration of earlier yatata idle chatter, probably ultimately from British dialect and argot yatter-yatter to chatter, of imitative origin
Date: 1980

: boring or empty talk —often used interjectionally especially in recounting words regarded as too dull or predictable to be worth repeating
Merriam−Webster's Online Dictionary
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2008年08月24日

shanghai

人名や地名、さらには商標名までもが一般名詞や一般動詞として定着してしまうことがよく起こります。

地名ではJapan(日本)からjapan(漆器)、China(中国)からchina(陶磁器)が代表例といえるでしょう。他にsatsuma(温州みかん)も有名ですかね。あと、辞書をめくっていて偶然発見して驚いたのがShanghai(上海)をもとにした動詞shanghai。日本語訳よりも英文による定義がわかりやすいので紹介します。
shanghai1. To kidnap for compulsory service aboard a ship. 2. To induce or compel (someone) to do something, esp. by fraud or force.
『The American Heritage College Dictionary』
語の由来について"the former custom of kidnapping sailors to man ships going to China"と記載されていますが、中国にとって不名誉な単語が生み出されてしまいましたね。

人名ではサンドイッチ伯爵が発明したsandwich(サンドイッチ)が一般名詞化しています。セルバンテスによる小説『ドンキホーテ』からquixotic(空想的な、非現実的な)という形容詞が生まれています。

商品名から生まれた単語としてはxerox(コピーする)google(グーグルで検索する)が有名です。hoover(掃除機をかける)なんてのもあります。
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2008年08月23日

travelとtrouble

この夏、長期休暇を利用して旅行された方は多いと思います。海外旅行や国内旅行、帰省も含めて、自宅を離れて遠いところへ出かけたことでしょう。交通機関が発達した現代において、旅行は余暇を楽しむ手段の一つです。趣味に挙げる人も多い。しかし、その昔、旅は大変苦労のいる行為でした。その大変さを英語の言葉の中の見つけることができます。

旅行を意味する最も一般的な語がtravel(旅行)ですが、その語源は、実は、trouble(苦労、面倒)と同じです。どちらも古フランス語を起源としています。その名残が、辞書ではふつうtravelの直前に掲載されるtravail(困難)という単語に残っています。『The American Heritage College Dictionary fourth edition』によれば、"Work, esp when arduous; toil"と定義されています。さらにその語源はラテン語のtripaliareという語に行き着くようで、"to torture with a tripalium(3本の杭[=tripalium]で拷問にかける)"ことですから、肉体的に大きな苦痛の伴う行いに用いられる語だとわかります。こうして言葉の起源をたどってみると、昔の人々にとってtravel(旅行)がいかに過酷な行為であったかが想像できます。

実は日本語の「たび(旅)」もtravelと同様に過酷な行為を表すことばであったようです。
現在では、旅は最も人気のある娯楽の一つです。しかし、古代人にとっていちばん幸せを感じるのは、家で妻と生活する時間でした。したがって、「いへ(家)」の対義語は「たび(旅)」となります。古代、旅に出るというのは大変な決意を伴う、つらい行為でした。

日本人は農耕民族です。農耕社会というのは定住が前提となっており、田畑を耕し生産するのは、自分一人の力ではできない。みなが「むら(群)」がって暮らすことから、その集団を「むら(村)」というのです。
中西進『ひらがなでよめばわかる日本語』新潮文庫

古代の人が決死の覚悟をもって家を離れる行為を、現代に生きる私たちは楽しんでしまっている。とても恵まれた時代に私たちは暮らしているんだなあ。文化や言語、気候や生活習慣が異なっているのに、人間がことばに込める感覚に共通性があるのがおもしろいですね。
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2008年07月03日

the night of the long knives

『The Economist』を読んでいて出会ったイディオム。the night of the long knives(策略をめぐらす時)という意味になるそうです。現在ではイディオム化していますが、1934年にアドルフ・ヒトラーが反体制分子200余名を処刑した「長いナイフの夜事件」の意味でもよく使われるようです。辞書によってはこの事件を指して「血の粛清」とも訳されています。詳しくはSpartacus Educationalにわかりやすく説明されていました。これって教科書に登場するほどに有名な事件なのでしょうか?高校では「世界史」を選択したのですが全く記憶にない…。(^_^;
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2008年06月30日

tsk tsk

略語を除けば、子音だけで構成されている単語は珍しいのではないでしょうか。このtsk tsk(ちぇっ)は舌打ちの音を表現した少し古い語で、現代ではtut(ちぇっ)の方が多く用いられるようです。
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2008年06月22日

spitting image

spit(唾を吐く)をもとにしたspitting image(瓜二つ)という表現はどのようにして生まれたのでしょうか。諸説あるようですが、『英辞郎』に詳しく紹介されていました。
spitting image生き写し、うり二つ、そっくり◆【語源-1】spit の「唾をペッとはく」という意味から、「同じような話し方をする」⇒「そっくりである」と発展した。◆【語源-2】アメリカ南部では、He's the very spit of his father. という言い方がよくされる。この spit は spirit から来ている。というのも、南部では「r」の音がはっきりと発音されないから、もともとの表現は He's the very spirit and image of his father. であったと思われる。◆【語源-3】鏡に唾を吐き付けて磨き、はっきりと映るようにしたことから。・He's the spitting image of his father. 彼は父親にそっくりだ。
『英辞郎第3版ver.112』

10年以上前にイギリスBBCで『Spitting Image』という番組が放送されていました。政治家を中心とする有名人に似せたlatex puppet(ゴム製の人形)が登場する政治風刺、社会風刺の人形劇だったようです。ご興味ある方はYoutube等でご覧になってみてください。例えばRobert De NiroとJack Nicholsonの回はこちらです。結構おもしろい!
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hijack

hijack(highjack)(ハイジャック)の語源。手元にある英和辞典には掲載されていません。
hijack(highjack)は二十世紀に入ってからできた米語で、一説に、追い剥ぎが「手を上げろ」の意味でいうせりふ「Stick'em up high, Jack」の後ろ二語highとjackを合成したhijackが語源であるという(Jackは知らない相手への呼びかけ)。
『日本語を使いこなす 言葉の実用辞典』小学館

たしかにJackには「男、やつ」のような意味があります。
Jack(2)[通例j〜](略式)男、やつ|〜and jill(若い)男女[兄妹]
『ジーニアス英和辞典第4版』大修館
every man jack(やや古)どいつもこいつも、だれもかれも
『ジーニアス英和辞典第4版』大修館

さらに動詞jackには、タイヤ交換する際に使うjack(ジャッキ)によって「(車体・車輪)を上げる(up)」の意味があります。手を上げろ!の「上げろ」にも当たるのかも知れません。単なる推測ですが…。
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2008年05月27日

sport

わたしの記憶が正しければ、『英単語ターゲット1900(旺文社)』に、sportは元々「楽しみ」という意味であったと書いてありました。なるほど、だからplayやenjoyと結びつくのかと納得した記憶があります。

sport(スポーツ)disport(楽しませる)からdiが脱落してできた語だそうです。
元来、disport(楽しませる)の短縮形であり、「戸外で楽しむ狩り・釣り」が原義。これから一般的な「楽しみ」や、競技としての「スポーツ」、「からかい」などの意味になった。動詞sportは今日では「遊び楽しむ」より「見せびらかして楽しむ」の意味が普通。
『アンカーコズミカ英和辞典』学研
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2008年05月16日

read

read(読む)と"ある語"との意外な関係。
英語では「なぞなぞ」をriddleと言いますが、このriddleはもともとはreadと関係のある言葉です。readは「読む」という意味の言葉ですが、ただ読んでいるだけではいけません。「なぞ」を解くように、いろいろと「考えて読む」のがreadなのです。
『ヴィスタ英和辞典』三省堂
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2008年05月02日

日本語みたいな単語集

比較的レベルの高い英単語にこだわって探してみました。最後のは強引ですが…。

(1) 天丼 tendon(腱)

(2) 雲呑 wanton(理不尽な)

(3) 蕎麦 sober(酔っていない)

(4) 貧打 hinder(妨げる)

(5) 青森 armory(兵器庫)

(6) 断片 dampen(湿らせる)

(7) 鉈 nutter(気が変な人)

(8) 欧米 obey(従う)

(9) 横臥 ogre(人食い鬼)

(10) 猿鳥 sultry(蒸し暑い)
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2008年05月01日

おととい来やがれ!

「おととい来やがれ!」という江戸っ子の言い回しは興味深い言葉です。「二度と来るな!」と怒っているのだろうけど、それを洒落っ気たっぷりに怒鳴るのがいい!英語の世界ではユーモアが教養の一つとして高く評価されますが、日本人も負けてないじゃんと思うのです。

さて英語にも江戸っ子みたいに洒落の利いた言い回しがあるのでご紹介します。発想が似ていておもしろい。
Come when two Sundays meet.
2度と来るな(日曜日が連続することはあり得ないことから)
『ウィズダム英和辞典第二版』三省堂
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2008年04月30日

時を表す語たち

(1) noonの語源はnineだった!

noon(正午)nine(9)が元になっています。元来、noonは夜明け(daylight, dawn)から9時間目の「午後3時」を指す言葉で、祈祷や昼食の習慣の変化から、12〜14世紀にかけて現在の「正午(midday)」を意味に変えていったとあります。
1140, non "midday, 12 o'clock p.m., midday meal," from O.E. non "3 o'clock p.m.," also "the canonical hour of nones," from L. nona hora "ninth hour" of daylight, by Roman reckoning about 3 p.m., from nona, fem. sing. of nonus "ninth" (see nones). Meaning shift from "3 p.m." to "12 p.m." began during 12c., when time of Church prayers shifted from ninth hour to sixth hour, or perhaps because the customary time of the midday meal shifted, or both. The shift was complete by 14c. (cf. same evolution in Du. noen). Noonday was first used by Coverdale (1535).


(2) tomorrowのto-は前置詞

tomorrow(明日)の語源は「次の朝(morrow)へ(to)」。toをつけないmorrow(翌日、明日)という語が現在も存在します。ただし、morrowは古くは「朝(morning)」の意味を持っていました。この事実を知ると、tomorrowとmorningの綴りに共通部分を見いだせると思います。


(番外編) 単なる偶然?ni-[nai]は「ない」

night(夜)は日没後の太陽の光が「ない」時間帯、nigh(近い)は対象との距離がほとんど「ない」状態、nihilism(ニヒリズム)は虚無主義、nice(すばらしい)はもとは「無知」を意味していました。音は違っていますが、nil(無)nix(無)という語もあります。世界最長の河川であるアフリカのthe Nile(ナイル川)は流れが切れること「ない」、どこまでも続く川と考えることもできます(実際には、Nileの語源はギリシャ語で、"river valley"を表しているそう。さらに古代エジプトの言葉ではiteruと呼ばれており、"great river"を意味していたようです wikipediaより)。
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2008年01月04日

パンの話

みなさんパンは好きですか?

私はもちろん大好きです。bakery(パン屋)でお気に入りのパンを選ぶ。楽しいひとときじゃありませんか。

大好きなパンを1つ挙げるならcroissant(クロワッサン)がいい。あの形は三日月を模したものであることは有名ですが、直接的にcrescent(三日月)と呼ばれることもあるそうです。バターの香り(buttery)とサクサクした食感(flaky)がたまりません。みなさんはどんなパンがお好みでしょうか。

パンにはたくさんの種類がありますが、当然それぞれに対応する単語もたくさん存在します。まずtoast(トースト)。私はパンといえばこれが思い浮かびます。次に代表的なのがroll(ロールパン)。クロワッサンはこれに分類されます。さらにbun(丸パン)。ハンバーガー用のバンズのこと。ホッドドッグでも使われているものもこのbunに属します。他にFrench loaf(フランスパン)pastry(ペストリー)などがあります。日本で見かける、カレーパンや焼きそばパンなどのお総菜系のパンは英語でなんと表現したらいいんでしょうね。

さてこれらtoast, roll, bun, loaf, pastryの総称はご存じbreadですが、bread=パンとはならない。われわれがパンに対して抱くイメージが英語圏の人のそれとは異なることに注意しないといけません。またまたアンカーにおもしろい記述を見つけました。
パンは、roll, muffin, croissant, bagelなど、個別に具体的にいうのが普通。単にbreadは通例、トーストする前の食パンをさし、トーストしたものはtoastという。
『アンカーコズミカ英和辞典』学習研究社
さらに次のようにも書かれています。
レストランでしばしば「パンにしますか、ライスにしますか」と聞くが、Which would you like, bread or rice?は奇妙。breadではおいしそうに響かない。パンを具体的にrolls[croissants] or riceなどとする必要がある。
同上

今後はWould you like some bread? - Yes, please.のような例文は慎まねばなりません。安易にbread=パンとしない。英単語と日本語訳の1対1対応は危険がいっぱい。(^_^;)
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2008年01月02日

テントウムシ

テントウムシは英語でladybugまたはladybirdといいます。なぜこのように変わった名前がつけられたのかを不思議に思いながらも、何も調べずにずっとそのままにしていました。今日その謎を解明しくことにします。

英語名の語源を解明する前に、日本名テントウムシ【天道虫/瓢虫/紅娘】の呼び名の由来から紹介しましょう。天道(太陽神)という名前が示す通り、太陽と関係があるようです。太陽(=天道)に向かって飛んでいく虫というところから、この名前が付けられたそうです。その姿形から瓢虫、綺麗な赤色から紅娘という名前は非常にユニークです。天道虫を女性として捉えた感性は英語と共通なのがおもしろいですね。

それでは英語名の由来についてお話します。英和辞典のコラムを引用いたします。
ladybugのイメージ
テントウムシは日英ともに好かれている。英米人には昆虫嫌いの人も多いが、ladybugは愛らしい色や姿で好感を持たれている。また、アブラムシを食べる益虫として一般的に歓迎される。ladybugのladyは聖母マリアを意味し、ladybugを殺すのは不吉とされる。
『アンカーコズミカ英和辞典』学習研究社

さすがアンカー!「英語と表裏一体を成す文化、具体的にはキリスト教(やユダヤ教)を背景として成った文化との"不可分性"を追求し、両者の関係を解明した結果としての有益情報を、英語文化をよく表す重要語の訳語や語義解説に適切に反映した」とまえがきで山岸勝榮氏が強く訴えるだけのことはあります。

閑話休題。ladybug[ladybird]の謎にさらに迫ってみることにしましょう。調べてみると、非常に興味深い事実がわかりました。なぜour lady(聖母マリア)とladybug(テントウムシ)が結びついたのか?どうやらナナホシテントウにあるseven black spots(7つの黒い紋)を聖母マリアのseven joys and sorrows(7つの喜びと悲しみ)に見立てているようです。さらにその赤い羽根はthe Virgin's red cloak(聖母マリアが着たマント)を象徴しているのだとか。(”National Insect Week”)赤いマントはこんなイメージでしょうか。

キリスト教文化は実に深いですね。勉強しがいがあります。
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2007年12月19日

肉じゃが

日本の家庭料理の代表である「肉じゃが」は、英語で表現するとsimmered
meat and potatoesとなるそうですが、meat-and-potatoesのように形容詞として使用すると意外な意味になるのです。
meat-and-potatoes (1)(米)最も基本的な、最重要な (2) {事が}最も簡単な、わかりやすい、シンプルな (3) {通例男性が}ごくふつうの、変わったことを好まない
『ジーニアス英和辞典第4版』大修館

食べ物を使った比喩が英語にはたくさんあります。私が調べた範囲でご紹介します。
apple-pie (1) 極めてアメリカ的な (2) 完全に整った
Mom's apple pie {米} おふくろの味
apples and oranges {米} 互いに全く異なる人[事];水と油
apples and pears 階段、段々
bananas {俗} 気が狂った; 熱狂した
spill the beans 秘密をうっかり漏らす
beer money {夫の} ポケットマネー
bread and butter 生計;必須のもの、基本
a piece of cake 朝めし前[お茶の子さいさい]
That takes the cake [{英}biscuit]. {主に米略式} そりゃすごいね、最高だね
carrot and stick (approach) アメとムチ
(as) cool as a cucumber {略式} 落ち着き払って、冷静で
egghead (頭でっかちの)知識人、インテリ
jam tomorrow {英略式} (実現されそうにもない) バラ色の未来
a lemon 欠陥商品
(as) easy as pie とても簡単な
pie in the sky 当てにならないうまい話、はかない望み
be in the pudding club (主に未婚の女性が) 妊娠している
sausage machine 画一的な製品を作るもの、画一的な考えを生み出す機関
in the soup {略式} 困って;身動きできなくて
spaghetti junction {交通}スパゲティのように入り組んだ交差点
a vacation vegetable 休暇をぼうっと過ごす人
【番外編】
honeymoon salad ハネムーンサラダ(◆レタスだけを使ったサラダ。Lettuce alone(レタスだけ)の発音をLet us alone(私たちだけにして)に引っ掛けている。)
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2007年12月10日

中学生用英和辞典より

中学生向けの英和辞典掲載の単語レベルはあなどれません。『ジュニア・アンカー英和辞典(学研)』から選りすぐった語彙群です。結構ハイレベルですよ。以下の10題はすべて私自身知らなかったものばかりです。これまで培ったみなさんの語彙力でどれくらい太刀打ちできるでしょうか?

1. whole food:wholesomeを元に発想すればきっと気づくでしょう。

2. tall tale 日本語だったらtallじゃなくて、bigやlargeを代わりに使うかも。

3. play tag だれもが子供の頃やった遊びと言えば…

4. sour grapesイソップ物語より。キツネの気持ち。

5. sandbox これが公園にあったりなかったり。

6. sandman 「砂男」ではありません。manはmanでも「人」じゃない。

7. water polo 水の中で行うスポーツです。見た目以上に大変そうです。

8. musical chairs保育園でやったかな、このゲーム。

9. a dog in the manger イソップ物語より。manger(かいばおけ)にいる犬は、どんな人間の象徴か。

10. cat's cradle直訳が割とヒントになると思います。



それでは正解発表です。


1. whole food 自然食品、無添加食品

2. tall tale おおげさな話、ほら話

3. play tag 鬼ごっこをする

4. sour grape 負け惜しみ

5. sandbox 砂場

6. sandman 眠りの精、睡魔
e.g. The sandman is coming. そろそろ眠くなってきた

7. water polo 水球

8. musical chairs イスとりゲーム

9. a dog in the maner (自分の得にならないのに他人のじゃまをする)いじわる人間

10. cat's cradle あやとり
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2007年12月07日

teenagerとtween

多くの日本人がteenager(ティーンエイジャー)の意味を「10代(の人)」と勘違いしていると思う。中学生に「teenagerとは何歳の人を指しているか」聞いてみると、ほぼ100%の確率で「10代(の人)」という答えが返ってきます。そこで-teenという接尾辞の持つ意味を説き、「-teenのつくthirteen(13歳)からnineteen(19歳)までの若者」を指す語だと教えることになります。

生徒から「じゃあ、10歳から12歳には特別な呼び方はないの?」ときかれ、はっきり「ない」と答えていた私。しかーし、これらの年齢層を含む語が実在していたのです。それはtween(トウィーン)という語。「10歳から12歳くらいまでの年齢の子供」とあります。さらにtweenager(トウィーンエイジャー)という語もあり、ジーニアス英和辞典の説明によれば「8歳から14歳くらいまでの年齢の子ども」のことだそう。さらにさらに、preteen(プリティーン)という「9-12歳ごろの子供」を指す語もあります。調べもせずに偉そうなことを口にしてはいけませんね。大反省\(__ )。teenagerの柔らかな発想を大切にしたいなと思いました。

ちなみにtween(トウィーン)という単語は『AERA ENGLISH[2008.1]』内の記事で初めてお目にかかりました。『ヘラルド朝日を読む』内の記事"Joys and perils of teen stardom in America(ローティン・スターの喜びと試練)"で次のように使われています。
Emily is among the teenage performers trying to adjust to a new Hollywood, the one that caters to the tween and teenage market and is enjoying extraordinary attention thanks to the success of movies like "High School Musical 2."
エミリーも他の10代の俳優と同様に、10代とその手前の年代(トウィーン)を市場とする、「ハイスクール・ミュージカル2」といった映画の成功で注目が集まっている「新しいハリウッド」に適応しようとしているのだ。
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2007年12月06日

Godspeedとは?

英語の辞典によれば、speed(速度、速力)の原義は「繁栄」だそう。現代ではspeedにそのような語義はないようですが、その名残をとめているのがGodspeed(成功[幸運]の(祈願))という単語。Random House Unabridged Dictionaryでは次のように定義されています。
good fortune; success (used as a wish to a person starting on a journey, a new venture, etc.).

このランダムハウスの説明でも明らかなように、旅立つ者に幸運を祈って使われるようです。Stanford Universityの卒業式において、スピーチの結びの言葉に使われていました。
Finally, the Class of 2006 at this great institution, I wish you Godspeed...

よく卒業後の人生を「船出」などといってvoyage(航海、旅)に喩えますから、Godspeedはまさにぴったりの言葉といえるでしょう。
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2007年08月17日

sharp cookieってどんなクッキー?

cookieという語の意味として「クッキー」以外にどんなものが思い浮かびますか。ジーニアスで調べてみると次のような語義が載っています。
cookie
(2) (米略式)かわいこちゃん、恋人{◆女性への愛情をこめた呼びかた};[smart, toughなどを前に置いて]人、やつ、男
『ジーニアス英和辞典第4版』大修館
甘い物を愛する人の呼びかけに使うのは理解できます。よく知られた例としてhoney(はちみつ)やsweetie(キャンディー)がありますね。ですからcookieの「かわいこちゃん、恋人」という感覚は特に驚きはしないのですが、男性に対しても使われるのは少し意外でした。

このcookieを含む面白いイディオムを見つけましたので紹介します。
sharp cookie
Someone who isn't easily deceived or fooled is a sharp cookie.
かんたんに騙されたりしない人のことをsharp cookieという

Googleで検索したところ、日本のウェブページのいくつかにこのsharp cookieを掲載したものがありましたが、訳語は単に「賢い人[奴]」となっていました。しかしこのsharpに込められた意味には単に「賢い」だけではなく「なかなか騙されない」の意味を含んでいることを知らなければいけないと思います。英英辞典でsharpを引いてみると「なかなか騙されない」がしっかり定義に含まれています。
sharp
adj (7) able to think and understand things very quickly, and not easily deceived
『Longman Dictionary of Contemporary English』
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2007年07月20日

floccinaucinihilipilification

29文字から成る単語。私が知る最も長い綴りの単語になりました。
When U.S. Sen. Jesse Helms baffled journalists by proclaiming the "floccinaucinihilipilification" of an international nuclear test ban treaty in the late 1990s, Matthew Fargo instantly figured out what he meant.
米上院議員Jesse Helms氏が1990年代後半の国際核実験禁止条約の無価値と見なすという発言をして報道陣を戸惑わせたことがあったが、Matthew Fargoはすぐに彼の意図したことがわかった。

The 29-letter word, which loosely means rendering something meaningless, comprises four Latin words ― flocci (floccus), nauci (worthless), nihil (nil), and pili (fur) plus the compound suffix "fication."
この29文字の単語は、往々にして何か無価値なものを提示することを意味するのだが、4つのラテン語を組み合わせたものである。flocchi(ふさ毛), nauci(無価値な), nihil(ゼロ), pili(毛皮)、そして接尾語のficationを合成している。

Wikipediaの説明によると一昔前までは、専門用語を除き最も長い綴りの単語であったようです。Eton Collegeの学生がジョークで作った単語とも。
Though the OED gives no specifics on its derivation, the word is said to have been invented as an erudite joke by a student of Eton College, who, upon consulting a Latin textbook, found four words connoting 'nothing' or 'worthless', combined them, adding compound suffixes -i-, and -fication (as in e.g. glor-i-fication, from facio, "to make or do")
OED(オックスフォード英語大辞典)には由来についての特別な記述はないが、Eton Collegeの学生が博学ぶりをジョークで表現しようと発明したと言われている。彼はラテン語の教科書をめくりながら、「無」や「無意味」を暗示する4つの語を組み合わせ、接尾辞の-i-と-ficationを加えて作った。
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