2008年10月18日

黙字の目次

英語にはsilent letters(黙字)を含む語がたくさんあります。黙字は少ない文字数で何十万語もの単語を作るための工夫と言えますが、第二外国語として学習する日本人にとってこれは厄介な問題です。辞書を引けば[発音注意!]がやたらと目に付きます。英語が他言語から多くの単語を輸入しているために起きている現象ですが、手っ取り早い解決法は存在しません。いくつかの規則性を意識しつつも積極的な暗記が必要です。

黙字をアルファベット順にまとめてみました。ここでは黙字を含むすべての単語を網羅することはできません。単語選択は「読み方に注意が必要な語、またはハイレベル(英検準1〜1級以上)な語」を基準としました。正確な発音やアクセントについては必ず辞書にて発音記号をご確認ください。


1. thumb(親指)のb

debt(借金)[デット]、tomb(墓)[トゥーム]、subtle(微妙な)[サトル]、succumb(屈する)[サカム]、womb(子宮)[ワゥーム]
2. indictment(起訴手続き)[インダイトメント]のc
3. Wednesday(水曜日)のd

※sandwich(サンドイッチ)のdは発音されず[サンウィッチ]と読まれることがあります。
4. use(使う)のe
5. foreign(外国の)のg

gnaw(かじる)[ノー]、align(提携する)[アライン]、malign(有害な)[マライン]、reign(君臨する)[レイン]、sovereign(主権を握る)[ソヴリン]
6. night(夜)のgh

bough(大枝)[バウ]、dough(パン生地)[ドウ]、thigh(大腿)[サイ]、slaughter(屠畜)[スローター]、drought(干ばつ)[ドラウト]
7. hour(時間)のh

annihilation(大虐殺)[アナイアレイション]、heir(相続者)[エア]

※perhaps(もしかしたら)[パハプス]は、hが発音されずに[プラプス]と読まれることもあります。
8. knife(ナイフ)[ナイフ]のk

knack(技巧)[ナック]
9. half(半分の)のl
10. mnemonic(記憶術の)[ニマニク]のm
11. autumn(秋)のn

hymn(賛美歌)[ヒム]、condemn(非難する)[カンデム]、solemn(厳粛な)[サラム]
12. psychology(心理学)のp

pseudonym(ペンネーム)[スーダニム]、pneumonia(肺炎)[ヌモウニア]、cupboard(食器棚)[カバ(ー)ド]
13. island(島)のs

aisle(通路)[アイル]、debris(残骸)[デブリー]
14. listen(聴く)のt

apostle(使徒)[アパスル]、bristle(毛を逆立てる)[ブリスル]、mortgage(抵当)[モアギジ]
15. answer(答える)のw

sword(剣、刀)[ソード]、wrangle(論争する)[ラングル]、wreath(花輪)[レス]、wreckage(残骸)[レキジ]、wrinkle(小しわ)[リンクル]、wretched(悲惨な)[レチド]

まとめてみてわかったことですが、アルファベット26文字中、実に半分以上の15文字が黙字となる可能性があるわけです。驚き!


上記以外の黙字の例をさらに紹介します。

queue(列)[キュー]。最後の3つの母音eueが発音されません。

corps(部隊、軍隊)[コア(ズ)]はcore(芯、核心)と同音異字で、単数形ではpsが黙字です。corpsは単複同形ですが、複数形になると[コアズ]と発音されます。

schedule(スケジュール)[スケジュール]はイギリス英語ではcが発音されず[シェジュール]と読まれます。

February(2月)[フェブリュエリ]は先にでてくるrを発音しない読み方[フェビュエリ]もあります。

missile(ミサイル)[ミスル]の2つ目のiは黙字となります。同様に、business(商売)[ビズネス]でもiは黙字です。
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2007年12月13日

margarineの正しい読み方

カタカナ語として私たちの生活に浸透している言葉の中には、実際の発音とかけ離れているものがいくつも存在します。日本人が英語を話す場面において、これらの語の読み方には十分に注意を払う必要があります。以下は和英辞典から拾ったものです。
alkali [アルカライ] (化)アルカリ
allergy [アレジ] (病理)アレルギー
cake [ケイク] ケーキ
cocoa [ココウ] ココア
energy [エナジ] エネルギー
iron [アイアン] アイロンをかける
margarine [マージャリン] マーガリン
oven [アヴン] オーブン
radio [レイディオウ] ラジオ(受信機)
steak [ステイク] ステーキ
vinyl [ヴァイヌル] (化)ビニール;樹脂製プラスティック
virus [ヴァイラス] ウイルス
wool [ワゥル] ウール、羊毛
yoghurt [ヨーガート] ヨーグルト

実際には、ネイティブスピーカーの発音するwoolは[ウール]と言っているように聞こえたりします。なぜなら、アクセントのある母音はたっぷり目に読まれる傾向があるためです。これは例えばgoodについても同じことが言えます。

カタカナ語として定着している英語を読み間違えないためには、辞書等を利用して発音記号で確認すること、そして実際の発音をたくさん聞いて真似てみることです。また綴りと発音の関係を意識することも有効でしょう。

ところでみなさんはmargarineの語源をご存じでしょうか?最近はその中に含まれるトランス脂肪酸による健康被害が懸念されており、悪者扱いされているマーガリン。でももとはギリシャ語margarites(真珠のような)から生まれており、実にきれいな名前の持ち主なんです。あの美しい光沢を「真珠」に喩える昔の人はロマンチストだと思いませんか。ちなみにMegなどの愛称で呼ばれる女性名Margaret(マーガレット)も同語源だったりします。
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2007年07月17日

フォニクス

英単語の綴り方にはいくつかの規則が存在します。ふだん中学生相手に指導している例をいくつかご紹介いたします。

[母音+子音+e]
母音を2重母音で読み、eは黙字となる。

松坂大輔のメジャー・リーグでの愛称は"Dice-K"。[ディス-ケイ]ではなく[ダイス-ケイ]ですよね。コカコーラは口語でCoke[コウク]といいます。ただし例外があります (have[ハヴ], come[カム], some[サム]など)

また、外国語由来の単語はこの規則に従いません。たとえば「日本酒」はsake[サーキ]となります。

さらに、アクセントがない場合は二重母音ではなく短母音で発音されます。カタカナとして定着している外来語は注意が必要です。[プライベート]ではprivate[プライビト]、[イメージ]ではなくimage[イミヂ]、[ソーセージ]ではなくsausage[ソースィヂ]となります。同じ語幹を持つ単語でも、アクセント位置が変われば、当然ながら、読み方も変化します。finite[ファイナイト]「有限の」とinfinite[インフィニト]「無限の」を比べてみてみるとよくわかります。


[母音+母音+(母音+)子音]
母音が連続すると、(1) 前にある母音を二重母音で読み、後にある母音は読まれない。その逆に、(2) 後ろの母音を二重母音で読み、前にある母音を読まない場合もある。

(1) rain[レイン], read[リード], suit[スート], goat[ゴウト],

(2) guide[ガイド], beautiful[ビューティフル],


[母音+子音+子音]
同じ子音の連続の前にある母音は短母音で読む

「カンニング」を意味する英語はcunningではなくcheatingだというのは有名な話ですが、もとの単語cunning(ずるい)の発音は[ニング]であって、[カンニング]ではありません。日本人は連続する"n"をそれぞれ発音してしまいがちです。連続する"n"は前にある母音を短く読ませるための工夫なのです。この規則を知ると、tennis[テニス]とsoccer[サカ]のスペリングの謎が解けます。
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2007年07月04日

国名の正しい発音

ポルトガルの正確な英語の発音を問われたら正しい読み方ができますか?日本人は国名をカタカナでは学習していますが、英語でとなると戸惑うのではないでしょうか。英語が得意な方でも国の読み方まで注意を払ってらっしゃる人は少ないかもしれません。日本語での音声表記と英語のそれが大きくことなる例をここに挙げたいと思います。
Argentina(アルゼンチン)[アージェンティーナ]
私は映画『エビータ』のなかでMadonna(マドンナ)が歌った"Don't Cry For Me Argentina"で覚えました。

Croatia(クロアチア)[クロエイシャ]
余談ですが、tie(ネクタイ)はもともとクロアチア人の風習が広がったのだそうです。

Georgia(グルジア)[ジョージア]
米国ジョージア州と同音同綴語。

Ireland(アイルランド)[アイアランド]
漢字では「愛蘭土」と書き、「愛」と略されます。

Jordan(ヨルダン)[ジョーダン]
バスケットボールの神様Michael Jordan(マイケル・ジョーダン)と同じ。

Niger(ニジェール)[ナイジャ]
(注)nigger[ニガ]と混同しちゃいけません。

Netherlands(オランダ)[ネザランズ]
「オランダ」という読み方はHollandから。ちなみに形容詞はDutch(オランダの)。

Portugal(ポルトガル)[ポーチュガル]
「4711ポーチュガル」という男性用香水が有名。

Switzerland(スイス)[スウィツァランド]
Swiss(スイスの)は形容詞。高級時計の文字盤にはSwiss Made(スイス製)と表記されています。スイス法令で一定の基準を満たした時計のみに与えられます。

Turkey(トルコ)[ターキ]
小文字であれば「七面鳥」になります。

Ukraine(ウクライナ)[ユークレイン]
フォニクスから考えれば納得の発音。

Uruguay(ウルグアイ)[ユールグアイ]
Ukraine(ウクライナ)と同じく[ウ]ではなく[ユー]。

Vietnam(ベトナム)[ヴィエトナム]
形容詞はVietnamese。日本も語尾は同じ-ese。Nipponeseという語も存在します。
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2007年06月06日

新しく生まれる発音

英語にはスペリングからは想像もできないような読み方をする単語があります。例えば、womenの"o"はなぜ[i]と発音されるのでしょうか。あと私の中で不思議なのはoneです。alone, bone, cone, hone, phone, stone, tone, zone等の規則性からいえば、[oun]と読むのが妥当かなと思うのです。 "w'の音から読み始めることも疑問です。

閑話休題。単語の発音が新しくうみ出されることがあります。教師が口酸っぱく指摘していた読み方の間違いがいつかは正しくなることも…。ジーニアスで発見した例を少し取り上げます。
one
◆(英)では[ウォン]が増えつつある
say
says[セズ] 時に[セイズ]
guerilla
◆gorillaと区別するために[ゲリラ]と発音することもある
『ジーニアス英和辞典第4版』大修館
posted by cosa at 17:59| Comment(0) | 発音・アクセント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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